ニンダイの裏で開催されていた「SUGOI Showcase 2025」。見逃すには惜しい“スゴイ”作品たちをご紹介
まさか、「Nintendo Direct」が連続で開催されるなんて!
3月27日と4月2日に、まさかのダブル「Nintendo Direct」が開催され、ゲーマーの話題をSwitchのラインナップと、Nintendo Switch 2で持ちきり。
しかしその裏で、見逃すには非常にもったいないショーケースが開催されていました。
その名も「SUGOI Showcase 2025」。その名の通り、思わず「スゴイ」と思ってしまうようなアイデアのインディーゲームが集まったショーケースです。
本記事では、このショーケースで紹介された作品の中から、注目すべき作品たちをご紹介します。
『TROLEU』
運賃ちゃんと払った?お釣りはいくら?定期券の期限切れてない?
はぁ、忙しすぎる。
えっ!?カード払いですか!?
……公共交通機関のスタッフって、チェックすることが多くてとてつもなく忙しそうですよね。本作では、忙しさに追われる車掌さんの日々を体験できます。
ただ業務をこなすだけでも大変なのに、中には無賃乗車をしたり、いちゃもんをつけてきたりする不届き者が出現。そんな奴らは殴って蹴って、バスの外にぶっ飛ばしてしまいましょう! 後ろめたさは感じる必要がありません。
あなたはただ、使命を果たしているだけなのですから……。
この国のバス、治安悪すぎない?
『lily’s world XD』
2000年代の雰囲気が漂う、メルヘンでキュートなデスクトップがあります。
このデスクトップはリリーという少女のノートPCのもの。たくさんの自撮り、ちょっとイタい文章のブログ、アニメーションGIF、チェーンメール……懐かしくて、甘酸っぱいですね。
しかし、ノートPCを探索していると、可愛いデスクトップに似つかわしくない、不穏で不気味な写真が……。
リリーは一体何を隠しているというのでしょうか。
実写を用いているため、最近流行りのモキュメンタリーホラーのような雰囲気もある本作。
それもそのはず、作中に登場する写真は本作のために撮ったのではなく、なんと開発者とその友達がティーン時代に撮った「ホンモノ」なのです。
『Off-Score: A game of songs』
『ペルソナ5』でボーカル入りジャズに目覚めた方にオススメの本作。
コピー機の社会で生き抜こうとする1枚の紙の物語「Copy Machine」、過去の悔しい記憶に葛藤するゾウのハンターを描く「Elephants Remember」、視点を変えると宇宙が広がる不思議な空間を描く「Relativity」の全3曲のまったく違う楽曲の世界を、ゲームとして視覚的に体験できます。
アシッドジャズほど激しく踊るタイプのジャズではありませんが、ドラムやパーカッション、ギターやベース、そして落ち着いた女性ボーカルは聴き心地がよく、ずっと聴いていられますよ。
『萬手一体』
カードバトルはインディーゲームでも定番ですが……こんな絵柄、見たことありますか!?
手がうねうね動き、指が複雑に絡み合う。ひとつひとつの絵柄自体はそれほど不気味ではありませんが、それが画面に集まることで独特の気持ち悪さを形成していて、ゾクゾクします。
ゲームの内容は、左手と右手で武器を掴み、さまざまな効果を持つ道具で敵を次々倒していくというもの。
さまざまな「思考」があなたに語りかけてきたり、手で表現された臓器を集めてビルドを組んだりと、本作でしか表現できないサイコホラーの不気味な世界を体験しましょう。
『Tom the postgirl』
赤いリボンがチャーミングなトムは、ちょっとイタズラ好きな女の子。
毎日配達のお仕事を頑張っているのですが……彼女には、ちょっとした“悪癖”が。それは、村の人々をストーキングして、家の中をこっそり覗き見してしまうというものです。
あの人、実はヘビースモーカーなんだな。
あっ、痴話喧嘩だ!
そんな何気ない日常を覗き見るだけ……かと思いきや、ニワトリを残酷に殺していたり、1つの体に繋がった2頭の犬がいたり、どんどん不気味で恐ろしい方向に……。誰にも秘密はあると言えど、この村の秘密はあまりにも闇が深い。
可愛さと不気味さが同居する世界は、思わず覗き見したくなってしまいまいそうです。
今回は紹介した以外にも、SUGOI Showcase 2025には“スゴイ”と思ってしまうような期待作がたくさん。インディーゲームに対して「他にはない独特な体験」を求めている方は、ぜひ全編ご視聴ください。きっと満足できますよ。
そして、この配信が気に入ったら、バラエティ豊かな作品が紹介される他のインディーショーケースもチェックしてみてください。Nintendo DirectやState of Play、The Game Awardsのようなドデカい発表はない場合も多いかもしれませんが、あなたの知らないユニークなゲームがきっと見つかるはずです。