TGSで運営者から話が聞ける。最長3か月!スウェーデンの最高な環境でゲーム開発してみませんか?

本当は「TGSで運営者から話が聞ける。最長3か月!スウェーデンでオフィスが無料で借りれてしかもノウハウや展示やネットワーキングまで出来る。そして私もいる!そんな夢の環境でゲーム開発してみませんか?」というタイトルだったのですが、長過ぎて入りませんでした。


前回、ヨーロッパ最大級のゲームイベントGamescomの紹介をしましたが、数日間の瞬発的にやってくる圧倒的なヨーロッパの熱風に立ち向かっていける人は本当にごくわずかです。

「そんなの外出た瞬間に終わったわ。」


みたいな人もいると思います。

そこで今回は、じっくり数か月間かけてヨーロッパのゲーム業界を経験したい人へのおすすめ記事です。

今回は、なんとスウェーデン、マルメにある世界最大級のゲーム専用コワーキングスペース「DevHub」が最大3か月無料で借りられるゲーム開発者向けのチャンスがあります。滞在中は地元のイベントへの参加、展示会への招待、パブリッシャーや投資家などのネットワーキングも無料でサポートしてもらえます。

DevHubは弊社Neon Noroshiも利用しているのですが、ただのコワーキングスペースではありません。欧州インディーゲーム産業のコミュニティとして機能しており、ここで作業することは英語圏のゲーム開発・産業知識を含めるうえで大きなアドバンテージになります。


DevHubで作業するメリット

実際にDevHubで開発するメリットって何でしょうか?

・開発者同士の会話やフィードバックでゲームのアイディアや可能性が広がる!
・パブリッシャーや投資家に気軽にピッチできる機会がある。
・ゲーム業界の様々な噂が聞ける。
・ゲーム系の友達ネットワークを広げられる。
・欧米のイベントに一緒にいける。Devhabは他の北欧の団体とブースを各イベントで出すことが多く、DevHubが出ている時は便乗して一緒に参加できます。
・DevHubにはサウナがついているのでサウナ入り放題!!(さすが北欧!)
・DebHubには卓球があるので、サウナの後の卓球も可能!(北欧なのに日本の温泉卓球みたい)
・DevHubにいる開発者は多国籍。いろんな国の人と仲良くなれます!
・英語が上達します。
・スウェーデンに滞在している間に近所のヨーロッパの国々へ週末旅行も可能。安い!


どんなパブリッシャーやゲーム会社が入っているの?
DevHubをサポートしてる会社はこちら!

『Division』や『Avater』、『Star Wars』のゲームを開発しているMASSIVE
https://www.massive.se/


『キャンディークラッシュ』のKingはおなじみですね。

かつてSteamのサーバーを落とした、『Goat Simulator』、最近では『Valheim』でおなじみの開発者兼パブリッシャーCOFFEE STAIN
https://www.coffeestainstudios.com/

『リトルナイトメア』1と2を制作したTARSIERや
https://tarsier.se/

『ヒットマン』シリーズや『007』のゲーム開発スタジオのIO Interactiveもスポンサーです!
https://ioi.dk/

それからメンバーには、スウェーデンのインディーゲームパブリッシャーRAW FURYThunderfulが名前を連ねています。


実際にオフィスが入っている会社はこちら

インディーゲームパブリッシャーでおなじみのCoffeeStain、RAWFURY、Thunderful。

My Friend Pedro(マイフレンド ペドロ)』のソロデベロッパーDead Toast Entertainment

映画『ジョン・ウィック4』の監督がインタビューで、アクションに影響をうけたゲームと答えた『The Hong Kong Massacre』のVRESKI

パスパルトゥー2』のFlamebait Games

Source of Madness』のCarry Castlle

パブリッシャーから小規模インディーゲームデベロッパーまで数えきれないほどのゲーム関係者が席を連ねています。

これらら全員と出会う可能性があり、その知見を活かせるというのがDevhubのメリットです。皆、ゲーム業界を盛り上げてお互いに助け合おうという空気があります。

借りられるゲストスタジオキャンペーン詳細と費用感

ゲストスタジオに応募し、審査に通ったら最長3か月を目安に通常9 500 kr(約12万円) /月するオフィスが無料で借りられます。

飛行機代、宿泊代は自己負担となります。最寄りの空港がデンマークのコペンハーゲン空港で、日本からは色々な経由地で来ることが出来ます。東京からは直行便が飛んでいますがちょっと高めです。時期にもよりますが航空券は10万円から20万円の間です。

宿泊施設はホテルかAirbnb、シェアハウスなどがあります。Airbnbなら1か月10万円もあればアパートメントを借りられますし、シェアハウスなら5,6万円くらいで共同生活を楽しむことも出来ます。

食事代は自炊するかどうかによりますが外食すると1食1500円くらいです。

なので3か月Devhubに滞在する場合は

航空券往復:20万円
Airbnb:10万円×3か月=30万円
食費:一日2食外食した場合 (3,000円×30日)×3か月=27万円
雑費:?

合計:77万円+雑費
ということで、費用感的にはほとんどGamescomと変わらない感じですね。
応募はこちらのリンクから可能です。

DevHubについてはこちらのリンクを確認ください。

よくある質問

Q,スウェーデンと日本の時差はどれくらいですか?
A,日本の方が7時間進んでいます。冬時間になると8時間の差になります。

Q,スウェーデンに滞在するのにビザは必要ですか?
A, 日本のパスポートを所有の方はビザなしで3か月まで滞在できます。

Q,スウェーデンでは日本のクレジットカードは使えますか?
A,普通に使えます。ただあまりアメリカンエクスプレスを見かけません。

Q,英語はどの程度できた方がいいですか?
A,流暢である必要はありませんが、意思疎通はできるレベルが望ましいです。

Q,マルメは寒いですか?
A,冬は寒いし暗いです。でも最近は暖冬で雪をあまり見ていません。

Q, マルメの最寄りの空港はどこですか?
A, コペンハーゲン空港(CPH)です。デンマークですが電車で30分もするとマルメにつきます。

もう一つDevHubにちなんだご紹介!

さてさてそんなDevHubも支援しているこのファンド。女性、多様性を持つゲーム開発者が開発ゲームへの投資を行っています。欧米ではゲーム業界で活躍する女性や多様性あるチームをサポートするイベントも多く、この投資もその一部です。

多様性は性別のみならず、国籍なども含まれます。
スウェーデンは男女平等を掲げていますが、それでもゲーム業界だけでみると2022年のデータでは女性の雇用は全体の22%強。と決して平等とは言えない状況です。
データ:https://dataspelsbranschen.se/news/2022/10/24/new-report


個人的にもヨーロッパやアメリカのカンファレンスのビジネスエリアではやはり男性の比率の方が多いのは明らかで、そんな業界を変えるにはやはり女性の活躍は不可欠!ということでこのWINGsという団体はそういった女性や多様性のあるチームのゲームへ投資しています。



是非、気になる人はWebsiteをチェックしてみてくださいね!



上記のDevHubの貸しオフィスの詳細、WINGsの詳細はウェブサイトでもみれますが、東京ゲームショーのインディーゲームセクション10ーE08にDevhub/WINGsの所属しているGreater Copenhagen Region delegationブースがあるので是非興味のある人は気軽にブースを訪ねて見て下さいね!

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